モダンデータスタック カテゴリ紹介 #28 『Customer Data Platform(CDP)』 – Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023

モダンデータスタック カテゴリ紹介 #28 『Customer Data Platform(CDP)』 – Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023

Clock Icon2023.12.28

当エントリは『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』 28日目のエントリです。

データ分析、データを扱う世界では昨今『モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)』という考え方、サービス構成が大きな注目を浴びています。データの収集、処理、保存、分析に使用されるツールとクラウドデータサービスを集めたソリューションを指す言葉です。クラスメソッドとしてもこのモダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)を推しており、下記の内容でお客様にサービスとして提供しています。

このモダンデータスタックという考え方、現在では構成するサービス群のジャンルが非常に多岐に渡ってきています。このカテゴリ分けも正直企業や個人によって定義が分かれていたりするのですが、『Modern Data Stack - Everything that you need to know !』というサイトではこのカテゴリ分類がシンプルかつ分かりやすく展開されています。このアドベントカレンダー企画では、このサイトで展開されているカテゴリ毎について内容を理解することで見識を広め、今後のサービス展開・サービス選択を検討する足掛かりとして行きたいと思います。

当エントリでは、Modern Data Stack(MDS)におけるカテゴリ『Customer Data Platform(CDP)』の内容について紹介します。

目次

 

モダンデータスタック(Modern Data Stack/MDS)における『Customer Data Platform(CDP)』とは

アドベントカレンダー企画の趣旨については1日目のエントリ内『当アドベントカレンダー企画について』をご参照ください。

Customer Data Platform(CDP/カスタマーデータプラットフォーム)とは、複数のツールからのデータを統合し、製品やサービスとのすべてのタッチポイントやインタラクションに関するデータを含む、一元化された顧客データベースを作成するソフトウェアです。

カスタマーデータプラットフォームに関する要点やポイントは以下の通り。

  • カスタマーデータプラットフォームの目的
    • (1)顧客の統一されたビューを構築し
    • (2)これらのプロファイルを活用して、複数のタッチポイントにおける顧客とのインタラクションの質を高めること
  • 一度構築すれば、どこでも利用できる」という考え方により、企業はCDPを利用して、顧客とのインタラクションがパーソナライズされ、タッチポイント間で一貫性があり、関係者全員にとって価値のあるものになるようにすることができるようになる
  • カスタマーデータプラットフォームでは何をするのか
    • 顧客は、マーケティング、セールス、サポート、そして製品自体を通じて組織と相互作用する
    • CDPは、これらの情報を収集・集約し、顧客プロファイルを構築し、この情報を下流のシステムに伝達する
    • 運用システムは、これらのプロファイルを活用して、パーソナライズされたメッセージング、文脈に応じたインタラクション、カスタム体験を提供する
    • 上記を実現するために、CDPが行う主なことは以下
      • データを取り込む
      • プロファイルの構築
      • プロファイルを役立てる
  • CDPソリューションを評価する際に何を見るべきか
    • 入ってくるデータの完全性
    • 入ってくるデータの品質
    • データはどの程度管理できるのか
    • 顧客とのコミュニケーションにどのようなチャネルを使っているか
    • 対応する企業の貴社のデータ・プライバシー・プログラムはどの程度包括的か
  • まとめ
    • 顧客データ・プラットフォームは、組織がファースト・パーティの顧客データを最大限に活用できるようにするために、最新のデータ・スタックの複数の要素を非常に明確な一連の目標にまとめる進化したコンセプトである

カスタマーデータプラットフォームの説明については以下の情報もご参照ください。

 

MDSにおける主なCustomer Data Platform(CDP)系サービス

ここではモダンデータスタックにおける『Customer Data Platform(CDP)』のカテゴリで主だったサービスについて幾つか言及していきたいと思います。(ここでの評価はユーザーによるサイト内でのLIKEの数が多いものを中心に見ていきます)

 

Rudderstack

1日目、6日目、16日目で登場したRudderStackが四度登場。めちゃめちゃ出てくるなこのサービス。

詳細はこちらのエントリをご参照ください。

 

Segment

Segmentは、企業がファーストパーティーの顧客データを活用できるように支援する顧客データプラットフォーム(CDP)です。以下の機能を備えています。

  • 開発者が顧客データを統合・収集し、分析、マーケティング、データウェアハウスのための複数のツールに送信するためのAPI
  • Google Analytics、HEAP、adobe analytics、flurry、mixpanelなどの情報を統合して収集するための複数のデータソース
  • データガバナンスのためのソリューションも提供

その他Segmentに関する基本的な情報は以下の通り。

 

Tealium

Tealiumは、エンタープライズタグ管理とデジタルデータ配信を提供し、データの接続を支援するカスタマーデータプラットフォームです。Tealiumを使用することで、企業は既存のマーケティングプログラムのパフォーマンスを向上させ、マーケティング効率を改善し、ITの摩擦とコストを削減することで、ROIを改善することができます。

Tealiumに関する基本的な情報は以下の通り。

 

Treasure Data

このカテゴリでは有名過ぎるサービスではありますが載せない訳にはいかないでしょう、ということでTreasure Dataです。

Treasure Dataは、デジタル時代の顧客中心主義を取り戻すために、ビジネス全体を強化する最高のエンタープライズ顧客データプラットフォーム(CDP)です。

すべてのデータを1つのスマートな顧客データ・プラットフォームに接続し、チームとシステムを一体化することで、すべての顧客に対して、常に価値を促進し、プライバシーを保護する目的を持ったエンゲージメントを実現します。

その他Treasure Dataに関する基本的な情報は以下の通り。

 

まとめ

という訳で、『Modern Data Stack Categories Overview Advent Calendar 2023』28日目の記事、Customer Data Platform(CDP)に関する紹介エントリでした。

明日29日目は『DataOps』に関する内容となります。お楽しみに!

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